桜を見る会追及本部下関調査に参加 後援会拡大の手段にも 首相地元議員「そう思う」

 首相主催の公的行事「桜を見る会」に安倍晋三首相の後援会員らが多数招待されていた問題で、野党でつくる「総理主催『桜を見る会』追及本部」視察団が1日、首相の地元・山口県下関市に調査入り、「会」参加者や地元議員らから終日、聞き取りをしました。
 この日、調査にあたった国会議員は10人。日本共産党からは田村智子参院議員(追及本部事務局長代行)と宮本徹・田村貴昭両衆院議員が参加し、立憲民主党、国民民主党の議員と調査しました。
 聞き取りは、集会施設やホテルなどで断続的に実施。地元自治体の議員らが「安倍首相の後援会員に誘われて、会員でない人が参加するケースは普通にある」などと証言しました。
 追及本部側から「『桜を見る会』が、首相後援会の拡大の手段にもなっているのでは」と尋ねられると、地元議員が「そう思っている」と応じる場面も。「問題の発覚後、参加者にかん口令が敷かれている、と聞いた。そんなことができるのか」との問いには「下関では当たり前だ」と明言しました。
 メデイアの質問に答えて田村参院議員は「税金が使われているとも知らずに参加した人が多くいると知った。それが、いったん問題化するとかん口令が敷かれる。民主主義の根幹に関わる問題だということを実感した」と語りました。宮本議員は「安倍首相の選挙に功績のあった人が招待されていると、複数の人から聞いた」と述べました。
 追及本部本部長の黒岩宇洋・立憲民主党衆院議員は「調べるテーマはたくさんある。今後の国会で追及する」と語りました。

以上2019年12月2日付赤旗日刊紙より抜粋(写真は赤旗提供)