桜を見る会追及本部ヒアリングに参加 「桜を見る会」の招待者名簿 「破棄した」は虚偽答弁

 「桜を見る会」の招待者名簿を「破棄した」として説明を拒んだ内閣府の国会答弁が虚偽答弁だったことが、3日、全野党の参加する「桜を見る会」追及本部のヒアリングで明瞭になりました。
 招待者名簿をめぐっては、日本共産党の宮本徹議員が5月9日に提出を求め、約1時間後に内閣府が紙媒体の資料を破棄したと説明をしています。電子データについても、内閣府は「復元は不可能」だとしています。
 ヒアリングで内閣府は、電子データのバックアップが「最大8週間残っている」と認めました。宮本氏は、5月21日の衆院財務金融委員会で招待者数の拡大をただした際、内閣府は資料を「破棄した」として詳細な答弁を拒んだと指摘。「その答弁の時点でバックアップデータは残っていたはずなのに、なぜ『バックアップはあるから調べてみる』と答弁しなかったのか。隠して国会をだましていたことになる」と批判しました。
 内閣府の担当者は「バックアップがあるから文書を取ってあるとは思わない」「バックアップデータは公文書なのか」と言い訳に終始しました。
 悪徳マルチ商法のジャパンライフが、山口隆祥元会長への招待状を宣伝に利用していた問題では、同社への処分を遅らせたことを示す消費者庁の内部文書について、同庁は回答を拒否し、文書の存在も認めず、招待状を利用した宣伝も「われわれの調査では把握していない」と説明。共産党の大門実紀史参院議員は、「私が入手した宣伝チラシは、2015年9月の立ち入り調査で消費者庁が入手したものだ」と同庁のうそを暴露しました。

以上2019年12月4日付赤旗日刊紙より抜粋