1月28日の衆院予算委員会での安倍総理主催「桜を見る会」の追及が報道されています。
1月28日に行われた予算委員会の宮本徹議員の「桜を見る会」に関する質疑が報道されています。
朝日新聞
首相、事務所文書「不適切」 「桜」招待確定前にお礼
募っているけど募集していない 「桜を見る会」めぐり首相が「迷答弁」
事務所文書、矛盾突かれた首相 「民主も」で逃げ切りか
安倍首相が珍答弁 「募っている」けど「募集」ではない
焦点採録・予算委2日目 桜を見る会で新事実も
「問題あった」首相が認める 桜を見る会の事務所文書
東京新聞
政府決定前に桜招待通知 衆院予算委、首相「問題あった」
首相答弁でツイッター大喜利状態 「募る」と「募集」の違いをまじめに考えた
毎日新聞
「幅広く募ったが、募集はしていない」 桜を見る会 安倍首相、苦しい答弁続く 衆院予算委
桜を見る会 地元で幅広い募集 麻生氏の首相時代は?「あ、り、ま、せ、ん」予算委答弁
日刊ゲンダイ
安倍首相の答弁「募ってるけど募集してない」に予算委騒然
日刊スポーツ
安倍首相問われた漢字力「募ると募集同じ」宮本徹氏
デイリースポーツ
安倍首相の国会珍答弁「募ってはいるが募集はしていない」がトレンドワードに
BUZZFEED
安倍首相、桜を見る会で「募ってはいるが募集はしていない」と答弁。Twitterでは大喜利に
(NHK)
衆院予算委 補正予算案可決 自公と維新の賛成多数
2020年1月28日 16時58分
国会は午後も衆議院予算委員会で今年度の補正予算案の審議が行われ、質疑のあとの採決で、補正予算案は賛成多数で可決されました。このあと衆議院本会議でも可決され、参議院に送られる見通しです。
「桜を見る会」
午後の質疑で共産党の宮本徹氏は「桜を見る会」をめぐり、「安倍事務所に参加を申し込んだ方々には、『このたびは桜を見る会へのご参加ありがとうございます』と書かれた文書が届いている。日付は『2月吉日』と書いてあるが、招待状の発送は3月上旬か中旬だ。内閣府と内閣官房の取りまとめの前に、参加が確定しているということではないか」とただしました。
これに対し、安倍総理大臣は「事務所に確認したところ、取りまとめの前に、ご指摘のような文書を発出していたことは事実だ。担当者によれば、回数を重ねる中で、推薦すれば招待されるだろうとの安易な憶測のもと作業を進めてしまったとのことだ。招待プロセスを無視した不適切な表現であり、問題があったと認識をしている」と述べました。
(朝日新聞)
首相、事務所文書「不適切」 「桜」招待確定前にお礼
安倍晋三首相は28日の衆院予算委員会で、「桜を見る会」をめぐって自身の事務所が出した文書について「招待プロセスを無視した不適切な表現であり、問題があった」と認めた。内閣府の招待状の送付前に招待が確定したと読める記載があったため。内閣官房と内閣府が招待を決めるとの従来答弁が大きく揺らいだ。▼3面=強まる疑念、4面=「ご飯論法」、5面=焦点採録
共産党の宮本徹氏への答弁。宮本氏は、首相の事務所が出した昨年「2月吉日」の文書を取り上げ、「『桜を見る会』への参加を賜り、ありがとうございます」と記載されていると指摘。招待状が発送されるのは3月上中旬であることから、「事務所に申し込めば、参加が確定しているではないか。(招待者は)内閣府が最終的に取りまとめているというが事実上、ノーチェックではないか」と追及した。
首相は招待者は内閣官房、内閣府で取りまとめていると改めて強調。事務所の文書の存在を認めたうえで、「事務所の担当者によれば、推薦すれば招待されるだろうとの安易な臆測のもと、作業を進めてしまった」とし、問題を認めた。
28日の衆院予算委では、招待者の推薦も議論になった。首相は従来は「事務所から相談を受ければ、推薦者について意見を言うこともあった」としていたが、「私が把握した各界で活躍されている方々についても、推薦するよう意見を伝えたこともあった」と発言。推薦者の選考について、受け身ではなく、主体的に関わっていたことを認めた形だ。また、「妻の意見を参考として、私の意見を伝えた」とも述べ、妻昭恵氏の意向も推薦に反映されていることを認めた。
首相の地元事務所が参加者を募った桜を見る会を組み込んだ東京観光ツアーをめぐっては、首相は「第1次(安倍)政権の時はわからないが、第2次政権以降は行っている」と答弁。2013年から関連ツアーを行ってきた可能性に言及した。一方で、ツアーの立案について、「私は指示はしていない。首相の仕事が忙しいので、相談にあずかっていない」と述べた。
(菊地直己)
募っているけど募集していない 「桜を見る会」めぐり首相が「迷答弁」
募っているけど募集はしていない――。28日の衆院予算委員会で、安倍晋三首相から「桜を見る会」をめぐる「迷答弁」が飛び出し、現場は騒然となった。
首相の地元事務所名で、同会を含む観光ツアーへの参加を募る文書が地元有権者に送られていた問題で、共産党の宮本徹議員が文書を示しながら「募集していることはいつから知っていたのか」と追及した。すると、首相は「私は、幅広く募っているという認識だった。募集しているという認識ではなかった」と述べた。
宮本氏は厳しい表情で「私は日本語を48年間使ってきたが、『募る』というのは『募集する』というのと同じですよ。募集の『募』は『募る』っていう字なんですよ」と諭した。
(デイリースポーツ)
安倍首相の国会珍答弁「募ってはいるが募集はしていない」がトレンドワードに
安倍晋三首相が28日の衆院予算委員会で発言した、「桜を見る会」に関する“珍”答弁「募ってはいるが募集はしていない」が、ツイッターのトレンドワードになるなど大きな反響を呼んでいる。
安倍首相の地元事務所名で、桜を見る会を含むツアー参加者を募る文書が地元有権者に送られていた問題で、共産党の宮本徹議員が募集時期をいつ知ったかと質問したところ、首相は「幅広く募っているという認識でございまして、募集しているという認識ではなかった」と回答した。
宮本氏は「私は日本語を48年間使ってきたが、『募る』というのは『募集する』というのと同じです。募集の『募』は『募る』っていう字なんですよ」と、日本語の意味を総理大臣に説明するという場面が展開された。
ツイッターでは「流行語狙い?」「(言語学者)金田一秀穂先生の見解が待たれる」「芥川賞候補の小説の題名になりそうな台詞」「『募集(ボシュウ)』と『募る(ツノル)』の意味は全く違います。って、閣議決定するんじゃないの」といった投稿が相次いだ。また、政権への皮肉を込めた「書き換えはしたが、改ざんはしていない」をはじめ、「腹は減っているが、空腹ではない」「歩いてはいるが、歩行はしていない」「酒を飲んでいるが、飲酒はしていない」「馬から落ちたが、落馬はしていない」などといった使用例の書き込みも続いた。
一方で「ネタじゃなくて本気で言ってる(本気で別の概念だと思ってる)としか思えない」と首相の日本語力を気遣う声や、「募る」と「募集」にはぐらかされて質問の核心部分である「募集時期」がうやむやになったという声もあった。
「残酷な天使のテーゼ」「愛が止まらない」「淋しい熱帯魚」「東京」などで知られる作詞家の及川眠子氏は29日に更新したツイッターで「#募ってはいるが募集はしてないという言葉で真っ先に思い出したのは、もうずいぶん前にヒットした、やまだかつてないWinkの『さよならだけどさよならじゃない』という歌のタイトル」と指摘。29日の参議院予算委員会でもこの首相発言が引用され、立憲民主党の石垣のりこ参院議員が「頭は痛いが、頭痛ではない」と例える一幕もあった。