歯科技工士「週6終電」ブラックから改善求め国会内集会 連帯挨拶
「保険でよい歯科医療を」全国連絡会は30日、歯科技工士問題を考える国会内集会を開きました。全国から歯科医師や技工士230人が参加し、歯科診療報酬引き上げと歯科技工取引のルール確立を求めるアピールを採択しました。
基調報告に立った同連絡会の雨松真希人会長は、材料費の高騰や技工料が低く抑えられていることに触れ、技工士の3人に1人が過労死ラインを上回る週80時間以上の労働、過半数が年収300万円以下の低賃金だと指摘。「週6日ほぼ終電。うち2、3日は泊まり込み、徹夜で働く状況に、家族からももう辞めてと言われ離職した知人がいる」と話し、「技工士を取り巻く状況がブラック産業化している」と訴えました。
仙台市の技工士専門学校で教壇に立つ男性は「歯の詰め物(インレー)はフルオーダーでミクロ単位で精巧に作るにもかかわらず、技巧料金の平均価格帯は1000円と告発。健康を維持するためには口腔(こうくう)ケアが重要だとして、「医療費を削減するためにも歯科医療は大事な分野です」と改善を求めました。
集会には与野党34人の国会議員が参加。日本共産党からは小池晃書記局長、倉林明子副委員長の両参院議員、宮本徹、清水忠史の両衆院議員が参加し、あいさつしました。
以上2020年1月31日付赤旗日刊紙より抜粋