2020年2月26日 予算委員会 桜を見る会の推薦依頼文めぐり 内閣府答弁虚偽か

予算委員会提出資料① 内閣府大臣官房人事課・保存期間表
予算委員会提出資料➁ 国会会議録
予算委員会提出資料➂ 国会会議録
予算委員会提出資料➃ 2019年桜を見る会内閣府推薦依頼文書
予算委員会提出資料⑤ 2018年桜を見る会内閣府推薦依頼文書
予算委員会提出資料⑥ 国立公文書館保管資料
予算委員会提出資料⑦ 行政文書の管理に関するガイドライン

 政府が提案したとする「桜を見る会」の推薦依頼文書(内閣府作成)をめぐり、同府の大塚幸寛官房長が、前年分の文書がなくても翌年にほぼ同じ文面のものを作れた理由を「各省との間で(文面の)確認ができる」からだとした答弁が虚偽である疑いが、26日の衆院予算委員会で濃厚になりました。日本共産党の宮本徹議員が、各省庁に内閣府からの問い合わせの有無を確認した結果、回答は全て「なかった」旨のものだったと明らかにしました。
 大塚氏は、19日の同委員会で宮本氏に対し、各省と文面の「確認ができる」と答弁。一方で、やりとりの記録は「残っていない」と述べていました。
 宮本氏は26日、「自分が出した文書を捨てながら、他省庁に『私、何を出していましたか』と聞いて仕事なんかしない」と、答弁のいいかげんさを批判。各省庁に「内閣府から問い合わせを受けた事実はあるか」と確認したところ、回答は全て「文書・メールも、担当者の記憶もない」旨だったとして「虚偽答弁だ」と迫りました。
 大塚氏は「各省担当者同士のさまざまなやりとりの中で、必要であれば確認を行った」と強弁。菅義偉官房長官は「官房長を信頼している」と擁護しました。
 宮本氏は、大塚氏の答弁は「桜を見る会」関連文書を「破棄した」とする昨年5月21日の答弁(衆院財務金融委員会、井野靖久官房長=当時)に合わせるためのものだと強調。安倍政権のもとでの「総理大臣等」の招待者数の増大を隠すために関連文書を「破棄した」と虚偽の答弁をし、そのウソを隠すために「ウソを重ねている」と批判しました。

以上2020年2月27日付赤旗日刊紙より抜粋

≪第201回2020年2月26日衆院予算委員会第16号 議事録≫

○棚橋委員長 次に、宮本徹君。
○宮本委員 日本共産党の宮本徹です。まず、加藤厚生労働大臣に、きのう発表された政府の新型コロナ対策にかかわって質問させていただきます。きのう発表の基本方針では、地域で患者数が大幅にふえた状況では、外来の対応については、一般の医療機関でウイルスへの感染を疑う患者を受け入れる、こうされました。一般医療機関では、今後、患者受入れに当たって、例えば、ワンフロア全部専門に充てる、あるいは、一人部屋ばかりじゃないですから、四人部屋だったものを一人で使うといった状況も今後考えられるというふうに思います。また、医療従事者も相応に配置する必要があるというふうに思います。その場合には財政的な支援も必要となると思いますが、そうした支援についての検討はどうなっているでしょうか。
○加藤国務大臣 まず、外来においては、例えば、空気清浄機を用意するとか、パーティションを用意するとか、個人用の防護具、また簡易ベッド等々が必要になると思います。それに対して二分の一ということの補助率で対応させていただくということにしております。それから、入院、特に病院でも感染症専門でない病院ということが当然対応されるわけでありますから、そういったところでは、例えば人工呼吸器及び附帯する備品、個人防護具、簡易な陰圧装置、あるいは簡易なベッド等についても同じく二分の一の助成を図るということで、そうした意味での対応をしっかり進めていただける、予算面でも支援をしていきたいと思っております。
○宮本委員 ですから、ふだんでも病院はいっぱい患者さんが入っているわけですよ。ワンフロアあけなきゃいけないだとか、あるいは、普通だったら四人入って何とか経営が成り立っている病院が、感染者の場合、一人しか入れられないわけですから、そういった面で病院の経営も大変になることも考えられるわけですよね。そうした面での措置も考える必要があるんじゃないですか。
○加藤国務大臣 これは状況に応じてでありますけれども、個室が望ましいことはもちろんですけれども、新型コロナウイルス感染症の患者同士は同一の病室で治療しても差し支えないということは申し上げさせていただいているところであります。それからもう一つ、一般病院等でこのために病室を確保するということは当然求められてまいります。確保するということは、その日、コロナ患者の方が入ってこなければあくということになりますので、そうした確保に対する費用も別途助成する仕組みとなっています。
○宮本委員 しっかりと財政的な支援をお願いしたいと思います。それからもう一つ、こういうお話を聞きました。介護支援専門員、ケアマネさんの更新研修を今始めたところなんだけれども、ウイルスの感染拡大を考えると、年度内の研修継続が危ぶまれている。この時期に資格更新予定だったケアマネさんの中には、三月までに更新研修を修了して手続を済ませなければ、ケアマネの仕事が四月以降できなくなる人が出るかもしれない。もしこれを受講しなかったりすると、仕事ができなくなるだけじゃなくて、もしそのまま実務を続けたら、逆にペナルティーで、資格取消しで、五年間は再登録もできなくなる。ケアマネさんは、当然、この方が感染するということになったら、介護の利用者にも広めるおそれもあるということなんですよね。ですので、新型コロナウイルスの感染症の流行地では、更新研修の実施そのものを見合わせた場合、介護支援専門員証の期限については研修が再開されるまでの期間を延長して有効にするだとか、こういった臨時の措置もとる必要があるんじゃないかと思いますが、御所見をお伺いします。
○加藤国務大臣 今、国として、全国一律でということはありませんけれども、今回の基本方針の中においても、集団的発生があるようなものに関係する施設やイベントの中止を検討するということを書かせていただいておりまして、地域によって一律的にもうやめましょうということは当然想定しているわけでありますから、その場合に、今委員御指摘のように、今、ケアマネの話だけではありましたけれども、多分ほかにもあるんだと思います、研修を受けて更新していくというのは。ちょっとそこを全部リストアップして、当然、そういった場合の対策は講じていかなければならないと思いますので、早急に、何があるのかということをちょっと網羅的に調べていきたいと思います。
○宮本委員 しっかり対応をお願いしたいと思います。加藤大臣は御退席していただいて結構です。ありがとうございました。
○棚橋委員長 厚生労働大臣におかれましては、御退室いただいて結構でございます。
○宮本委員 続きまして、前回の質問の続きを菅官房長官と行わせていただきたいと思います。前回の質疑では、招待者名簿等を私が資料要求を行った昨年の五月九日ごろに廃棄したという説明は虚偽ではないのか、こういう問題意識で質問させていただきました。きょう改めて資料を配付しましたが、五月に廃棄したと説明するファイルというのが、この資料の一ページ目の保存期間表の「平成○年桜を見る会」なわけですね。この中には、先日の答弁では、招待者名簿以外に、推薦依頼の文書、各省庁からの推薦名簿、招待区分番号の意味がわかる文書などが入っていたと。そして、一八年も同じ時期にこのファイルを廃棄したと答弁がありました。しかし、一八年と一九年の各省庁への推薦依頼文書は、文章もそして招待規模もほぼほぼ同じになっているわけですよね。私は前回、同じものができ上がるためには、一言一句頭の中に記憶しているか、本当は廃棄していないか、どちらかだ、こういう質問をさせていただきました。そうしたら、驚きの答弁が返ってきたわけであります。内閣府からの推薦依頼文書を一年以上保存している各省との間で、確認が必要であれば、そういったことを経て作成していると。私は、役所としてはあり得ない仕事だと前回質問させていただきました。しかし、そういう答弁がありましたので、念のために、私は各省庁に問い合わせてみました。本当に、二〇一九年の桜を見る会に当たって、内閣府から、前年の内閣府から発出した推薦依頼文書を教えてほしい、見せてほしい、何て書いていましたか、何人うちの省はおたくに推薦していましたかと、そういう事実はあるのかというのを資料要求して、ファクスで各省から送っていただきました。本当に手間をかけて申しわけないなと各省の皆さんには思いながらもやらせていただきました。まず総務省ですけれども、私は、記録が文書としてあるか、記録が事実で確認できない場合は担当者の記憶についても確認してお答えくださいということでファクスを出したわけですが、総務省は、問い合わせた記憶はありませんというファクスが来ておりますが、間違いないですね。
○横田政府参考人 お答えいたします。内閣府からの問合せがあったかどうかにつきましては、確認できる文書やメール等がなく、また、当時の担当者に確認したところ、問合せを受けたかどうか記憶がないということでございまして、問合せがあったかどうかについては定かではないというところでございますが、総務省秘書課と内閣府人事課は人事担当課同士でございまして、日常からさまざまなやりとりはあると聞いております。ただ、個々のやりとりについては、一年前のことであり、定かではないという状況でございます。
○宮本委員 外務省、ここも問合せを受けた記憶はありませんというふうに返ってきておりますが、間違いないですね。
○垂政府参考人 お答え申し上げます。委員御指摘の点につきまして外務省内で確認いたしましたが、文書、メール等は存在しておりませんでした。念のため担当者に確認しましたところ、記憶はないということであり、委員御質問の点につきましては定かではございません。確認できないということでございます。
○宮本委員 防衛省は、桜を見る会関連文書や当時の担当者に確認したところ、桜を見る会招待者、推薦依頼の人数やその内訳について、内閣府からの問合せの存在は確認できませんでした、こういう回答が来ました。間違いないですね。
○岡政府参考人 お答え申し上げます。御質問の件につきましては、防衛省に保管されております桜を見る会関連文書や当時の担当者に確認をいたしましたところ、桜を見る会招待者、推薦依頼の人数やその内訳について、内閣府からの問合せということは確認できませんでした。
○宮本委員 これは全部やると時間がなくなっちゃいますので。全部一緒なんですよ。当たり前ですけれども、自分の役所が発出した文書を捨てちゃって、ほかの省庁に対して、私、何を発出していましたかなんて聞いて仕事なんかしないわけですよ。当たり前じゃないですか。前回の内閣府の官房長の答弁は、各省庁に問い合わせてつくったんだという説明だったんですけれども、うそじゃないですか、官房長官。
○大塚政府参考人 お答えを申し上げます。私ども、桜を見る会の開催に当たりましては、その開催要領に基づき、その都度準備作業を行う中で招待人数の検討等も行っておりまして、それに基づき、毎年度、省庁ごとの記載人数を含め、推薦依頼の作成を行っているところでございます。先般の予算委員会、それから本日も委員から資料をお配りしておりますが、総務省の例を配付いただきましたけれども、改めて私ども担当者にも確認したところ、この中にも、推薦範囲及び人数というタイトルの紙がございますが、こういった紙の内容は例年各省庁でほとんど同じ内容でございまして、なおかつ内閣府の各課とも重なる部分が多いので、それらを参照すれば、あとは必要に応じて、各省との簡単なやりとりをする中で前年同様の推薦依頼文書を作成することができるということでございました。改めてその状況を御報告いたします。
○宮本委員 先ほど、各省と簡単なやりとりをすればというお話がありましたけれども、各省からは全て、やりとりはなかった、記憶はないという答弁が来ているんですよ。本当に担当者はそういうふうに話したんですか。あなたのつくった答弁ペーパーじゃないんですか。
○大塚政府参考人 先ほど、一部の省の方からのお話もございました。各省の担当者同士でさまざまなやりとりを随時行っております。そういう中で、その確認が必要であれば確認を行ったということでございました。
○宮本委員 ですから、そのさまざまなやりとりの中にはそれが入っていたという記憶はどの省庁からもないわけですよ。当たり前じゃないですか。ないんですよ。そういうやりとりをやったという証拠を、では、出してくださいよ。各省庁は全て先週のあなたの答弁を否定したわけでございます。
○大塚政府参考人 各省のお答えも、私が先ほどお聞きした限りでは、定かではないといったようなお答えだったと認識しておりますし、私ども担当者も、いかんせん、そういった随時のやりとりの中でやっていたことでございますので、今時点で確かに具体的にどの役所ということは確たることは言えない、そういった記憶でございました。ただ、あくまでも、私どものその随時の中で、さまざまなやりとりを行っている中での一環ということでございます。
○宮本委員 担当者の方がどの役所ということは言えないというふうに言ったというのは、おかしな話なんですよね。これは省庁ごとに、きょう、総務省のしか推薦依頼の文書は配っていないですけれども、どの省庁も前年とほぼ同じ人数になっているわけですよ。全ての省庁に一言一句聞き取らなければ同じものはでき上がらないんですよ。答弁、破綻していますよ。官房長官、二週続けて、私、こんなばかな質問をしたくなかったんですよ。こんなばかげたやりとりをしたくないんですよ。うそにうそを重ねていると誰もが思っていますよ。与党の皆さんに聞いたらまた委員長に怒られるからきょうは聞かないですけれども、でも、誰もが、やはりこの推薦依頼の文書が入っているファイルをそんなすぐ捨てるなんていうのはやっていないと思っているわけですよ。そんなことをしたら仕事ができないわけじゃないですか。官房長官御自身の政治家としての判断をお伺いしたいと思います。
○菅国務大臣 極めてこれは事務的な話であります。そういう中で、私からすれば、やはり官房長を信頼をして、官房長が今ここで答弁をした、そのことのとおりだろうというふうに思っています。
○宮本委員 その信頼の根拠を説明してください。私は、そういう答弁を官房長官が続けたら、はっきり言って、与党の皆さんからの信頼も失うと思いますので、信頼の根拠を説明してください。
○菅国務大臣 今官房長がここで答弁をした内容を私は信じたいというふうに思っています。
○宮本委員 だから、信じたいといったって、どう考えたって、全ての省庁が内閣府の官房長の答弁を否定したわけですよ。否定しているわけですよ、記憶はありませんと。大体、こんなことを聞かれたらびっくりしますよ。去年うちの出した推薦依頼の文書を全部実は捨てちゃったんだ、うちは何人推薦依頼をおたくに出したかねと。そんなことを聞いたら、みんな必ず記憶に残りますよ。ところが、全ての省庁はそんな記録も記憶もないと答えているわけですよ。その事実をやはりちゃんと受けとめて、政治家として判断しなきゃいけないですよ。だから、官房長官が信頼する信頼するというのは、何を信頼しているのかなと思いますよ。結局、こういうことですか。安倍政権のもとで桜を見る会の参加者が膨れ上がった最大の要因は総理大臣等の推薦枠がふえていったことだ、これを隠すための答弁をずっとやってくれた、そのためには、つじつまが合わないことも一生懸命、泥をかぶってやってくれている、そのことへの信頼ということですか。
○菅国務大臣 そうしたことは全くありません。先ほど官房長が答弁をしている中で、また、担当者によれば、各省庁の担当者同士で随時やりとりがあり、必要であればその中で確認を行った、こういうことも、私、報告を受けています。
○宮本委員 ですから、先ほど総務省からも外務省からも防衛省からも答弁ありました。きょう、全部の省庁、ほかも呼べばよかったですけれども、時間がいかんせん二十五分しかありませんので、全部は呼べないんですよ。全ての担当者は正直に答えてくれているわけですよ。正直に答えてくれている。内閣府だけがそれと違うことを言い続けているわけです。なぜなのかということなんですよ。きょう、配付資料をお配りしておりますが、資料の二ページ目から三ページ目を見ていただきたいと思うんですが、私が去年の五月に、何で参加者がふえたんだ、どの省庁がふえているんだ、内閣官房がふえているんじゃないのかという問題意識で質問していくと、まともな説明をしないので、そこで坂井委員長が、井野官房長、説明をお願いいたしますと言ったわけですよ。委員長が説明せよと言ったわけですよ、国会の。そうしたら、「各省庁からの数というものは、資料が残ってございません。」と。私は、ことしのぐらいはあるだろうというふうに聞いたわけですよね。それとも、ことしのも捨てちゃったのかと聞いたら、その次のページに、桜を見る会の文書は一年未満の文書だから、既に開催が終わったので破棄させていただきますということで、破棄をしたという答弁をして、ですから、桜を見る会の参加者がなぜふえたのか説明できる資料は全部破棄をしたんだ、だから説明できません、こういうことを貫き通したわけですね、このときに。ただ、このときに、こういう破棄をしたという答弁をしちゃったものだから、昨年の秋に桜を見る会がまた問題になったときに、資料を出せと言われても、破棄しちゃったと答弁しているから破棄したことにしなきゃいけない。五月二十一日より前に破棄したことにしなきゃいけない。どこで破棄したことにしようかな。いつ破棄したんだと言っても、なかなか内閣府からは野党のヒアリングでも初めは説明がありませんでしたよ。そのうち、よし、シュレッダーの記録を見つけた、五月九日に内閣府人事課のシュレッダーの記録があるから、この日に破棄したことにしよう、こういう話になっていったわけですよ。これ全部、この答弁、五月二十一日に、破棄しているはずがないものを、翌年の準備のために絶対とっておかなければいけないものを、破棄したという答弁をしてしまったために、つくり上げていった話なんですよね。それで、官房長官、本当に良識ある政治家だったら、やはりここは、本当なのかどうなのか、官房長官御自身の目で判断すべきだと思いますよ、調査をして。官房長官御自身の手で調査をして、判断していただきたいと思うんですよ。ここの議場にいる方は、与党の皆さんも含めて、内閣府の官房長の説明はうそだと思っております。ですから、調べてください。何を調べればわかるのか。それは、サーバーを、記録を見ればわかるんです。ログ、電子媒体は必ずログが残っております。五月七日から九日に捨てたというログは私は絶対ないと思います。絶対ないと思います。それを調べていただけたらわかる話です。国家機密だというんだったら、国家機密を知ってもいい菅官房長官御自身が調べていただければいいわけですよ。五月七日から九日、本当に捨てているのか。その後に捨てたかもわからないですよ。秋に問題になってから、あるいは桜を見る会の中止を総理が十一月に発表してから、ああ、これで大丈夫、捨てようということで捨てたのかもわからないです。その場合でも、恐らく私は、職員がUSBメモリーか何かで必ずダウンロードして残していると思いますよ。その記録も恐らくあるはずです。あるはずです。これだけおかしな事態が、おかしな事態だと誰もが思っている話なんですから、官房長官御自身、廃棄のログ、ちゃんと調べてください。
○菅国務大臣 まず、この五月九日の廃棄です。私、前回も宮本委員に申し上げました。まだこの桜の問題が世間全体として認知をされていないときですよ。四月二十二日に……(宮本委員「そんな話、もういいよ。それはもうみんな聞いている話ですから」と呼ぶ)いや、ここが一番肝心なことだと思いますよ。(宮本委員「全然肝心じゃないんですよ、それは」と呼ぶ)
○棚橋委員長 ちょっと御静粛にお願いします。
○菅国務大臣 四月二十二日の日にこのシュレッダーを、廃棄する予約をとっています。そして、五月九日の日に予約をしておいて廃棄をしております。そして、この廃棄をした人間には、一人、手伝っている人間もいるということです。そういう中でありますので、まさにこの五月九日に招待者名簿を廃棄をした、これは紛れもない事実であります。紛れもない事実であるということは、私ども、事前に、四月二十二日の日に予約をしていますし、そして、委員がこの文書を要請をしたというのは五月九日の十二時ですよ。一時二十分から廃棄をする予約をとっていましたから。これは余りにも、その日に言われてすぐ廃棄するような、こういう役所じゃないと思いますよ。ですから、ここが廃棄したことは事実であって、そして、このことはルールに基づいて行っていることですから、このことは事実でありますし、このログも含めてまさに調べる必要もないというふうに思っております。(発言する者あり)
○棚橋委員長 お静かに。
○菅国務大臣 そして、そもそも、このログそのものは、サイバーセキュリティーの観点から、本来の取得の目的を超えてログを確認することが行われれば、例えば内閣府の特定の係を調べる場合でも、同じシステムを利用している国家安全保障局など、まさに内閣府のさまざまな国家機密にかかわる情報を含めて調査することとなり、調査する者が誰であるにもかかわらず遺漏の危険が増すことから、このログの確認は不正侵入の検証などの取得目的の範囲内で行われる、このように考えております。
○宮本委員 ですから、私は官房長官に……
○棚橋委員長 なお、宮本君、恐縮ですが、申合せの時間がもう。
○宮本委員 一言だけ。官房長官は国家機密を知り得る立場にいるわけですから、官房長官御自身が調べていただければいいんです。内閣府のサーバー室には富士通の職員の方がいらっしゃいます。その方に廃棄のログを出してくださいと言えば、すぐに職員に対しても出してくれます。官房長官に対してだってすぐに出してくれます。それをやらないんだったら、本当に巨大な虚構をつくり上げて、真実を闇に葬るためにそういう姿勢をとっているとしか言わざるを得ないということを指摘して、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○棚橋委員長 これにて宮本君の質疑は終了いたしました。