コロナ禍 八雲病院の患者移送は安全第一に 全医労の厚労副大臣要請に同席

 全日本国立医療労働組合(全医労)の香月直之委員長は3日、国立病院機構・八雲病院(北海道八雲町)の移転・廃止計画について、コロナ禍における患者の移送計画を延期するよう、橋本岳厚生労働大臣に要請しました。日本共産党の宮本徹衆院議員が同席しました。
 同機構は、筋ジストロフィーと重症心身障害の患者のための八雲病院の機能を北海道医療センター(札幌市)と函館病院(函館市)に移転する計画で、8月にも患者を移送する予定です。新型コロナウイルス感染が収束していない中で、患者や家族、地域住民に不安が広がっており、コロナ対策に全力を挙げるべきだとして移送の延期を求めました。
 香月氏らは、「免疫力が低く感染リスクが高い患者にとって、命に関わる。万全な感染防止を取るべきだ」と訴えました。宮本氏は「新型コロナ感染の第1波が過ぎたばかりで、どの病院も通常体制にどう戻すか対応に追われている」と述べました。
 橋本氏は「ご懸念、ご心配は受け止めたい」「感染の状況をウオッチして、患者や家族が安心できるように説明したい」と述べました。

以上2020年6月4日付赤旗日刊紙より抜粋