第202回国会 党国会議員団総会 安倍政治の「負の遺産」一掃し政治の根本的転換を
日本共産党は臨時国会が召集された16日、党国会議員団総会を開きました。志位和夫委員長はあいさつで、菅新体制と対峙(たいじ)し、きたるべき総選挙で「安倍政治」の「負の遺産」を一掃するとともに、新自由主義を終わりにし「暮らしを良くする」責任を果たす新しい政治をつくる決意を表明。首相指名選挙については、立民の枝野代表から協力要請があり、党として要請に応え枝野代表に投票することにしたいと述べました。
党議員団総会のあいさつで志位氏は、行き詰まった「安倍政治の継承」に突き進む菅新体制に「未来はない」と指摘。「いま政治に求められているのは『安倍政治』の負の遺産の一掃であり、政治の根本からの転換だ」と述べ、「たたかいの決着は総選挙でつけなければならない。そのために全力をあげて奮闘しよう」と呼びかけました。
志位氏は、政治のあり方として「自助、共助、公助」を強調する菅新総裁を批判し、「『自助』や『共助』は政治が押し付けることではない。政治の仕事は、『国民の暮らしを守り、良くする』ための公の責任を果たすことに尽きる」と強調。新型コロナウイルス感染症の危機で明らかになったのは「人間は一人では生きていけない」「自己責任を押し付ける新自由主義では社会はたちゆかない」ことだと述べ、「破たんした新自由主義の暴走か、大本からの転換か」が日本の進路の大きな対立軸として浮き彫りになっていると語りました。
その上で志位氏は「新自由主義からの決別」に踏みこむ立民など野党の動きを歓迎すると述べ「力をあわせ新自由主義を終わりにし、『国民の暮らしを守り、良くする』という本来の責任をしっかり果たす新しい政治をつくろう」と訴えました。
また、当面の対応として野党が憲法に基づき求めてきた臨時国会での徹底審議を要求。所信表明演説、衆参代表質問、予算委員会を行い、新政権の政治姿勢、新型コロナ対応などでの徹底審議を求めました。
志位氏は最後に、菅新体制は「安倍政治の継承」「新自由主義の暴走」という「二重に深い矛盾」を抱えており、早晩立ち行かなくなると指摘し、いつ解散・総選挙になっても共闘の勝利と党躍進を必ず勝ち取る構えでこの秋をたたかいぬくと表明。総選挙勝利の最大の保障は「党勢拡大特別月間」の目標をやりぬくことだと述べ、改定綱領でパワーアップした党の値打ちを語り、強く大きな党をつくり、総選挙勝利のとりくみの先頭に立つことを呼びかけました。