総理主催「桜を見る会」追及本部 野党合同ヒアリング 詐欺被害者証言

 野党の「総理主催『桜を見る会』追及本部」は24日、国会内で合同ヒアリングを行いました。ジャパンライフの元会長・山口隆祥容疑者らの詐欺事件の被害者4人が出席し、「桜を見る会」への山口氏の招待などによって「信用した」と述べました。日本共産党の田村智子政策委員長、宮本徹衆院議員が参加しました。
 東北から来た女性被害者は、「(出資勧誘チラシに掲載された)加藤(勝信)大臣(現官房長官)の顔を見て『大丈夫だ』と信用した」と発言。男性被害者は安倍晋三首相(当時)の名前入りの「桜を見る会」の招待状を見て、「日本の国も推奨している企業だと思って出資した」と述べました。全国ジャパンライフ被害弁護団連絡会代表の石戸谷豊弁護士は、「詐欺容疑での逮捕は悪質性が非常に高い。『桜を見る会』の招待理由について政権は『功績・功労』だと言うが、詐欺組織のボスにどんな『功績・功労』があるのか」と訴えました。
 内閣府担当者が「招待者名簿は保存されていない」「個人情報に関することで回答できない」「一般論として捜査に協力する」などと従来の見解を繰り返したのに対し、田村氏は、安倍前首相の「(『桜を見る会』が)不当な活動に利用されることは決して容認できない」との答弁(1月30日、参院予算委)を紹介し、「招待状が利用された詐欺事件で逮捕となって、『桜』問題のステージ(段階)は変わった。もはや一般論では済まされず、徹底的な調査が必要だ」と主張しました。

以上2020年9月25日付赤旗日刊紙より抜粋