東京・調布 住宅街の道路陥没。地下の外環トンネル工事の中止を求める
東京都調布市東つつじヶ丘2丁目の住宅街で18日朝、道路が陥没しました。付近の地下では東京外環道(東京都練馬区~世田谷区)の地下トンネル掘進工事が行われています。現場を訪れた東日本高速道路(NEXCO東日本)関東支社の担当者は「地下でシールドマシンが掘削している。全く影響がないとはいえないのでは」と語りました。
現場は京王線つつじヶ丘駅から南東へ約10分。幅4メートル、なだらかな下りこう配の市道の両脇に住宅が立ち並びます。陥没は縦約4メートル。一部はガレージの下に食い込み、深さ約5メートル。水がたまっていました。
陥没の目の前の家の川口浩靖さん(75)と妻のエレンさん(67)によると、午前8時半ごろ、地震のような振れがあり、道路を見ると亀裂が走っていました。向かいの家の縁石が沈み、徐々に亀裂が広がりました。ボーンという音の後に水の音が聞こえたといいます。
「不安が的中した。予兆はあった。9月中頃から付近では外壁に亀裂が入ったり、タイルが落ちたり、地盤沈下の疑いもありました」と話すのは川口さん宅の裏に住む菊地春代さん。
住民の声を受け同月30日、日本共産党の宮本徹衆院議員と山添拓参院議員が現地を視察。10月7日には国土交通省に原因究明と講じの中止を厳しく求めていました。
陥没の現場で宮本氏が「異常があちこちで起きていた。工事を止めないといけなかった」と迫ったのに対し、NEXCO側は「今日は陥没の応急復旧をする。原因の調査をして工事の継続について検討する」と話しました。
以上2020年10月19日付赤旗日刊紙より抜粋