ネット番組に出演。安倍前首相喚問を

 映像制作グループ「チューズ・ライフ・プロジェクト」は22日夜、東京地検が安倍晋三首相を聴取した事態を受け、「桜を見る会」疑惑を追及してきた野党議員を緊急に招いてネット討論会を開き、日本共産党からは田村智子政策委員長(参院議員)と宮本徹衆院議員が参加しました。
 司会の津田大介氏は、安倍氏が「桜を見る会」前夜祭の参加費への補填(ほてん)を否定するなど虚偽答弁を118回も繰り返したと指摘。与党が早期に幕引きを図ろうとしていることに疑問を投げかけました。
 田村氏は参院予算委(昨年11月8日)で最初に追及したさいには、補填問題は追及しなかったのに、安倍氏は「各個人がホテル側に直接支払った」などと答弁したとして、「全部ストーリーをつくった上で、最初からウソをつきまくるつもりで答弁に臨んだのだろう」と指摘。このままではウソが議事録に残ってしまうとして、「予算委員会に出てきてもらう以外ない」と主張しました。
 宮本氏は「政権へのダメージを恐れ、幕引きを急いでいる」と指摘し、行政府の長が立法府を欺いた以上、「ウソをついたら罪に問われる証人喚問を行うのが当たり前の筋論だ」と強調。他党からも「非公開などありえない」(立憲民主党の原口一博衆院議員)などの指摘が続出しました。
 宮本氏は、当時官房長官だった菅義偉首相が「桜を見る会」私物化の責任を負っていたばかりか、「前夜祭」問題でも安倍氏と同じウソをついてきたと述べ、菅首相の責任も徹底的にただすと表明。田村氏は、野党が追及本部で疑惑を究明したことで、世論が沸騰し、検察も動いたと指摘。捜査でホテルへの補填の資金がどこから出たのかなど新疑惑が浮上したとして、「追及本部でもう一度論点を示し世論を動かしたい」と表明しました。

以上2020年12月25日付赤旗日刊紙より抜粋