第1回「ワクチン進捗フォローアップチーム」野党合同ヒアリング ワクチン接種の状況聴取

 日本共産党、立憲民主党、国民民主党が立ち上げた「ワクチン接種フォローアップ野党合同チーム」は8日、国会内でヒアリングを行い、東京世田谷区の保阪展人区長、厚生労働省の担当者からワクチン接種の状況を聴取しました。
 野党議員は、ワクチンを小分け輸送する際の保存温度について、政府が従来は冷凍を原則としていたものを冷蔵でも可能と方針転換したことに対し、自治体から不安の声が出ていると指摘。厚労省の担当者は、ファイザー社のガイダンスで「衝撃・振動を避けて冷蔵で移送していいとなっている」と答えました。
 保坂区長は「職員がファイザー社に連絡したところ、冷蔵での小分け輸送は推奨しておらず、品質上の保証はできないとはっきり言われたと聞いている。厚労省は本当に冷蔵でいいのか議論し、自治体に説明すべきだ」と述べました。
 あわせて5月下旬から本格接種を見込む上での課題として、「看護師の確保がまだ進んでいない」と説明。厚労省が訪問介護の従事者を医療従事者らと区別し、優先接種の対象から原則除外していることについて改善を求めました。
 また保坂区長は、高齢者施設にPCR検査などを定期的に行う社会的検査の実績についても報告。定期検査を受けている施設は、受けていない施設に比べ、クラスター発生率が3分の1に抑えられているとして、「有効性があるのではないか」と指摘しました。
 日本共産党の宮本徹衆院議員が出席しました。

以上2021年4月9日付赤旗日刊紙より抜粋