第3回「ワクチン進捗フォローアップチーム」野党合同ヒアリング 医療従事者接種進まず
日本共産党、立憲民主党、国民民主党が立ち上げた「ワクチン接種フォローアップ野党合同チーム」は15日、国会内で、新潟県聖籠町(せいろうまち)や厚生労働省の担当者からワクチン接種の体制や状況を聞き取りました。
野党議員は、医療従事者で2回のワクチン接種が完了したのは1割程度にとどまるなかで高齢者向け接種が始まったと指摘。接種会場でクラスターが起こったら大変だとし、「接種する医療従事者が全員、高齢者より先に接種した方がいいと考えるのか」とただしました。
厚労省の担当者は医療従事者の接種について、「どちらでなければいけないということはない」と回答。野党議員は、医療従事者を守り、医療崩壊を防ぐための先行接種だったはずだと指摘。高齢者への接種を見切り発車で始め、進んでいるかのように「アリバイをつくっているだけにしか見えない」と批判しました。
厚労省は「医師1人が1時間で接種する回数」の目安は「1人3分で20回」だと説明。聖籠町の担当者は、同町では「13人」と述べました。
野党議員は「見込みがずれているなら検証すべきだ」と指摘。厚労省は「見直したい」と答えました。
日本共産党から宮本徹衆院議員が出席しました。
以上2021年4月18日付赤旗日刊紙より抜粋