維新の懲罰動議不当 穀田・宮本徹両氏が批判
日本共産党の穀田恵二国対委員長は17日、国会内で記者会見し、日本維新の会が同日、日本共産党の宮本徹衆院議員の懲罰動議を提出したことについて「まったく不当な言いがかりと言わねばならない」と批判しました。記者会見に同席した宮本氏は「議会人として至極まっとうな指摘に、懲罰動議を出して、威圧的に口を封じようとするやり方だ」と述べました。
維新は、15日の衆院予算委員会の中央公聴会での宮本氏の発言を問題にしています。同公聴会に公述人として出席した原英史政策工房代表取締役が「国会における誹謗(ひぼう)中傷の問題にしぼって話したい」として、自らの係争中の案件について公述したことについて、宮本氏は「私的な反論をとうとうと述べることは予算委員会の公聴会のあり方としてふさわしいのか。はなはだ疑問だ」と批判しました。
維新は、この宮本氏の発言が、「院の品位を著しく毀損する」と抗議。懲罰動議を提出しました。
穀田氏は記者会見で、衆院規則83条が「公述人の発言は、その意見を聴こうとする案件の範囲を超えてはならない」と定めていることを指摘。「宮本氏の発言は国会法、衆院規則に照らして、提起した当たり前のものだ。懲罰動議は、まったく不当な言いがかりと言わねばならない」と述べました。
また、宮本氏は「予算委員会の公聴会の出来事であり、その日の公聴会後の理事会で私から、原氏の公述は公聴会としてふさわしくない発言だったと問題提起した。維新の理事は議事録を精査して対応したいとのことだったが、昨日、本日の理事会では維新の理事から何らの問題提起もされていない」と述べました。
以上2022年2月18日付赤旗日刊紙より抜粋