統一協会 野党国対ヒアリング 政府相談4日で796件 2世元信者 被害訴え
統一協会(世界平和統一家庭連合)問題に関する野党国対ヒアリングが12日、国会内で開かれ、元信者で2世の被害者から被害実態などを聞き取るとともに、政府が設置した合同電話相談窓口の利用状況について法務省から報告を受けました。
被害者のはやしさん(仮名)は、両親が3000万円を超える協会の本などを購入し現在も借金を抱えていると述べ、「高額献金の被害者は私の親くらいの世代が多い。今後、高齢で働けなくなり、お金で苦しむ人は増えると思う」と指摘。「2世に信教の自由はない。生まれたときから絶対信仰・絶対愛・絶対服従と教えられる」と強調しました。
未来さん(仮名)は、1億円以上あった祖父の遺産のほとんどを両親が献金したと語り、「協会に返金を求めたが、本人(両親)が返金を求めていないこともありほうっておかれている」と告発。協会の活動中に強制わいせつ被害にあったことも告白しました。
法務省の担当者は、合同電話相談窓口の受付状況について、5~8日までの4日間で受けた相談件数は796件だと報告しました。
野党議員は、相談窓口を利用した被害者のリポートでは「(電話を掛けた際に)かけ直しを連打して93回目でようやくつながる状況だった」「統一協会問題に詳しい弁護士は都心部に集中している」などの問題が浮き彫りになっていると指摘しました。法務省の担当者は「改善に努めていく」と述べました。
日本共産党の宮本徹衆院議員は「相談窓口の期間は1カ月だけでいいのか」と質問。はやしさん、未来さんは「常設してほしい」と求めました。
以上2022年9月13日付赤旗日刊紙より抜粋