統一協会問題 野党国対ヒアリング 「祝福2世」の養子問題 被害者、再発防止訴え
統一協会(世界平和統一家庭連合)問題に関する野党国対ヒアリングが18日、国会内で開かれ、親が信者の「祝福2世」が別の信者家庭に養子に出されていた問題で、当事者の20代女性の音声が流され、「(自分は)何のために生まれ、生きているのか。一生苦しみ続ける」と訴え、再発防止を求めました。
女性は4歳のころに育ての母から「あんたはよその家から来た」と聞いたのが養子だと知った最初だと説明。「養子であることに葛藤し、悩みが増えていった」「養子に関することが自分の中核的な所で影響していたと、ここ数年で気付いた。生活の中で、養子であることがネックとなり、思い悩むことが日常的にある」ほか、メンタルヘルスの治療中だと打ち明けました。
養子縁組あっせん法は「児童の福祉の増進に資することが目的」と規定。協会には同法違反の疑いが指摘されています。女性は「なぜ私だったのか。教義のためではなく、子どもの幸せのために行ったと具体的に法律に則り(協会は)説明して」「今まで協会がやってきた養子に対して、法律で裁けるなら裁いてほしい」と訴えました。
信者の親が1億6千万円献金した「祝福2世」の鈴木みらいさん(仮名、30代)が「協会内の養子を6人知っている。(協会は養子の数を)745人とマスコミに回答したが、実際ははるかに多いと思う。日本人の信者家庭から海外(西洋)在住の日本人信者家庭に養子にいったのを見てきた」と証言しました。
以上2022年11月19日付赤旗日刊紙より抜粋