年金引き下げ 違憲判断を 国会で怒りの決起集会
全日本年金者組合は22日、全国で原告団を組織してたたかっている「年金引き下げ違憲訴訟」の最高裁判決に向け、「人間の鎖」による最高裁包囲行動と、参院議員会館での「怒りの決起集会」に取り組み、1都33府県から250人が参加しました。参加者は、「憲法で保障された生存権に基づき、年金支給額の引き下げは許されない」と訴え、裁判勝利の決意を固め合いました。
年金者組合杉澤隆宣委員長は、年金支給日宣伝などに取り組むたびに、全国から反響が寄せられていると強調。「運動に立ち上がってこそ情勢の変化もつかめる。組合員を増やし世論を盛り上げ、裁判闘争を勝利しよう」と訴えました。
飯野豊秋副委員長が報告。全国24原告団の上告について、最高裁が判断を出す時期に差しかかっていると指摘。「4月の年金支給日に全国250カ所で宣伝したように、年金者組合の存在を知らせることが裁判をたたかう力にもなる」と語りました。
全国各地の代表が決意表明。「女性一人でも暮らせる年金を求めていこう」(秋田)、「裁判闘争と議会請願を車の両輪としてたたかっている」(新潟)と発言しました。
集会で「社会保障の改悪にとどまらない戦後民主主義の総破壊が進行しているが、国民の総立ち上がりによって岸田政権を追い詰めよう」と訴えるアピールを採択しました。
日本共産党の宮本徹衆院議員が来賓あいさつし、倉林明子副委員長・参院議員がメッセージを寄せました。
以上2023年5月23日付赤旗日刊紙より抜粋