衆院リレーレポートより 『放置できない 女性の低賃金

 猛暑が続きます。私も、できるだけ、日陰を選んで街頭報告をしています。
 駅頭で国会報告を終えると、うなづきながら聞いていた方から声をかけられました。「おっしゃることはその通りと思うが、子育てしているひとり親も大変だけども、子どものいない未婚女性の大変さも知ってほしい。収入が少ないために、実家を出ることもできず、家にも居づらい女性がたくさんいる」と言います。
 私は配付中の国会報告に、「中高年シングル女性らの住まいの貧困、家賃補助を」と記しているのを示し、合わせて最賃引き上げなどの国会質問を紹介すると、「私たちの問題を知っているのはうれしい」と。私は「一緒に世直ししましょう」と呼びかけました。
 政治の場で、「異次元の少子化対策」が語られる一方で、この間、自分たちのことは置き去りにされていると感じているという方の声をしばしば聞きます。70代で働き続ける女性からは、「この年でも働かないと暮らせないのに、なぜ、お金がたくさんある家庭にまで児童手当を出すのか」と言われました。
 非正規雇用の7割は女性がしめ、低賃金は老後の低年金にもつながっていきます。この大問題を放置して、「異次元の少子化対策」だけを叫べば、国民の間の分断も深まります。誰もが安心して暮らせる政治への転換こそ必要です。軍拡や大企業への減税バラまきより、暮らし優先の政治をご一緒につくりましょう。

以上2023年8月6日付東京民報より抜粋