飛行再開とんでもない 横田基地オスプレイ 住民ら要請
米軍横田基地(東京都福生市など多摩地域)に配備中のCV22オスプレイの配備撤回や飛行再開の停止を求めて、横田基地周辺の六つの住民団体でつくるオスプレイ横田配備反対連絡会は8日、首相あての配備撤回を求める1万5371人分の署名を防衛省に渡し、要請を行いました。日本共産党の宮本徹衆院議員、吉良よし子参院議員が同席しました。
横田基地に配備中のオスプレイは昨年11月、鹿児島県屋久島沖で墜落事故を起こし、国内外で全機飛行停止になっていましたが、8日朝の会見で木原稔防衛相は米側から飛行再開に向けた日程調整の打診があったことを明らかにしました。
墜落事故に関して防衛省は、事故の状況など米側と行っている確認作業の具体的な内容の説明は差し控えると回答。宮本氏は「飛行再開の日程調整の話が出ているが、日米間のやりとりの内容すら住民が知らないまま再開することはあってはならない」と強調しました。吉良氏は「防衛省は説明責任を果たすと言うが、住民が納得できるまで飛行再開をしないと言えるか」とただしましたが、担当者は答えませんでした。
横田基地撤去を求める西多摩の会の高橋美枝子さんは、機体の背中が見えるほど急旋回を行うオスプレイの写真を示し「住民は命にかかわる危険に日常的にさらされている。住民に説明する前に飛行再開の日程調整などとんでもない」と訴えました。
以上2024年3月10日付赤旗日刊紙より抜粋