統一教会問題野党国対ヒアリング 2世被害者救済が必要

 統一協会の問題に関する野党国対ヒアリングが26日、国会内で開かれました。全国統一教会被害対策弁護団による同日の第8次集団交渉で、2世被害者として初めて損害賠償を請求した20代の男性が発言しました。
 両親がともに信者の家庭で育った男性は、入浴回数も制限され、学校で必要な道具も買い与えられないなど献金による貧困に苦しみ、3歳からは信仰も強要され、現在も精神的な不調に悩まされていると告発。同じ境遇で育ち、より深刻な精神疾患を抱えていた双子の弟は、今年4月に自死したといいます。
 男性は、最初に被害を相談した法テラスの「霊感商法等対応ダイヤル」の対応は、献金被害ばかりを重視したものだったと指摘。「精神的な被害や貧困に苦しんでいる2世もたくさんいる。そこを考慮した対策が必要だと思う」と訴えました。
 日本共産党の本村伸子衆院議員は、2世被害者の早期救済について質問。男性は、2世被害者は未成年も多く、被害を訴えることが難しいと述べ、「身近にいて話しやすいという意味でも、(学校などの)教育関係者が一番相談しやすい」と話しました。
 同弁護団の阿部克臣弁護士は、「2世の苦しみを法的に救済していく必要がある」と説明。「他の教団による2世被害についても、今回の請求をきっかけに救済が進んでいけばいい」と話しました。
 日本共産党からは、宮本徹衆院議員も参加しました。

以上2024年6月27日付赤旗日刊紙より抜粋