BS「深層NEWS」で討論 豊洲問題 なぜ豊洲かも含め徹底究明を
12日、BS日テレ「深層NEWS」に出演し、豊洲問題、オリンピック問題について自民党の下村博文議員、民進党の松原仁議員と討論しました。
築地市場の豊洲への移転問題では、究明するための百条委員会の設置の必要性、これまでの東京都の対策では汚染物質がとりのぞけておらず移転中止の本格的検討が求められることを主張しました。
オリンピックをめぐっては、競技施設の設置費用について議論。当初の定められた分担を国が破って、東京都の負担をあてこんで、新国立競技場の費用を増大させた問題点、仮設施設は組織委員会とされているのに、都民の税金を使おうとしている問題点について指摘し、税金での負担が拡大しないように、民間資金を活用するなどすべきと主張しました。
以下は、しんぶん赤旗10月15日付報道
日本共産党の宮本徹衆院議員は12日放映のBS日テレ「深層NEWS」に出演し、豊洲問題について東京選出の自民、民進両党の議員と討論しました。
宮本徹衆院議員は、豊洲新市場地下の盛り土が行われていない問題について、都が説明を変え、誰の指示で盛り土なしとなった経過も明らかにされず「真相を語ろうとしない隠ぺい体質が一層明らかになった」と指摘しました。
民進党の松原仁衆院議員は、議会に事実と違う説明をしてきた「虚偽体質」を批判。自民党の下村博文衆院議員は「虚偽や偽証は違うのではないか。いい加減というべきだ」と述べ、豊洲問題への批判トーンを弱める姿勢を示しました。
宮本氏は、「ゼネコンの官製談合疑惑もある。」と語り、そもそもなぜ豊洲になったのかという問題も含め、豊洲問題の真相究明に向けて「嘘をつけば罰則規定のある百条委員会を開き、石原元都知事、浜渦元副知事らを呼んでしっかり解明すべきだ」として、都議会が役割を果たすよう求めました。
司会の小西美穂氏は「共産党は頑張って追及している」と都議団を評価。近藤和行氏(読売新聞編集委員)は「石原慎太郎元都知事の証言は重要だと注目されているのではないか」と提起しましたが、下村氏は、「ペーパーやヒヤリングの方法もあり、必ずしも百条委員会でなくてもよい」などと後ろ向き姿勢に終始しました。
宮本氏は、豊洲新市場の安全性について「汚染物質が取り除かれていない状態だ」と指摘。築地市場からの移転「中止に向けて本格的な検討をすべきだ。その場合の業者の補償はしっかりすべきだ」と語りました。
下村氏は「科学的に安全性が確認された時点で早く移転しないと無責任体制だ」と豊洲に固執する姿勢を示しました。