外環道建設中止を国交省に要請 

日本共産党東京都委員会、都議団、外環道計画地の関係地方議員と同候補が6日、東京外郭環状道路(外環道)の建設中止を首相と国土交通相あてに申し入れました。宮本徹衆院議員、小池晃、吉良よし子両参院議員秘書が同席。党支部関係者や住民も参加しました。

申し入れ書は、外環道計画について「人口減社会のもとで道路整備の進ちょくとあわせ必要性が失われている」と指摘。工法の安全性や、本体部分だけでも1兆2820億円とされる建設費、都に押し付けている直轄事業負担金の問題をただしています。

東京都が事業化をすすめる地上部街路「外環その2」についても、3千棟に及ぶ住宅の立ち退きや公害の増大など地域環境と住民生活に大きな影響を及ぼし、住民から不安と計画反対の声があがっていると言及。          外環交渉

▽外環道(関越道ー東名高速道間)の建設の中止と東名以南の事業化を行わない

▽国の責任で「外環その2」の建設計画の廃止

▽税金は国民の暮らし、福祉、防災、被災地の支援にあてる

ことを求めています。

参加者は計画中止を強く求めるとともに、有料道路事業と直轄事業の施工部分の根拠や、トンネル採掘にともなう残土問題などもただしました。

国土交通省の担当者は「外環道は渋滞解消に大きな効果を発揮する。早期整備に努めたい」としながらも「要望は現地にも伝えたい」と述べ、回答できなかった質問には改めて回答するとしました。

以上2015年2月7日付赤旗日刊紙首都圏版より転載