獣医学部新設に関するパブリックコメントへの意見内容について
昨日も数社のメディアからの問い合わせに、パブリックコメントの資料を提供しましたが、その際、内閣府はメディアに対して、資料をだすには数日かかるといっていたそうです。そこで私が手にしている部分を以下にアップしました。
内閣府が、獣医学部新設に関して2016年11月18日から実施した意見公募(パブリックコメント)のうち、「広域的に獣医師系養成大学の存在しない地域に限定する要件や平成30年度開設に限定する要件は不要ではないか」に分類された意見47件です。
7月24日の衆議院予算委員会で獣医学部新設にかかわるパブリックコメントについて取り上げました。昨年11月18日に、獣医学部新設にむけた告示案が提案され、その中には「平成30年度開設」という条件がもりこまれました。この提案について、1ヶ月間のパブリックコメントのなかで、特定の大学しか間に合わない、準備期間として不十分ではないか、という意見も少なくなくよせられました。山本大臣は、答弁でパブリックコメントで2018年度開設の条件では加計学園しか間に合わないという意見が来ていたことを知っていたと答弁しました。しりながら、2018年度開設の条件を決定したということは文字通りの加計ありき、京都産業大はずしです。
本日、7月25日、山本大臣は記者会見で昨日の私の質問にかかわって、次のように述べたとNHKで報道されています。
「山本大臣は「開設時期のことに関連する意見は17件。このうち『特定の大学じゃないとできないじゃないか』というような意見は4件だけだった。大勢ということではない」と述べました。」
「4件だけ」という言い方にことの重大さを小さく見せようという山本大臣の心の中が見えてくるようです。問題は件数ではなく、加計学園しか間に合わないという意見をしりながら、2018年度開設に限るという条件を決めたことです。論点をすり替え、ごまかそうというやり方はやめるべきです。
アップしたデータをみていただければわかりますが、開設時期を2018年度に限ったことへの批判・疑問は少なくとも20件あります。山本大臣の数え方がどうなっているのかわかりませんが、これでは特定の大学以外間に合わない、準備期間として十分と言えるのか、といった意見は4件どころか、20件の大半です。数字もできるだけ小さく見せようというのもせこいやり方です。