桜を見る会追及本部ヒアリングに参加 ジャパンライフ招致問題 消費者庁の処分遅れなぜ

 悪徳マルチ商法会社のジャパンライフの山口祥元会長に首相主催の「桜を見る会」の招待状が送付されていた問題をめぐって、全野党が参加する「桜を見る会」追及本部は2日、国会内で野党合同ヒアリングを行いました。
 日本共産党の大門実紀史議員が、ジャパンライフが2015年以降、「桜を見る会」の招待状を“最後の荒稼ぎ″に利用していた実態を説明。消費者庁は14年にはジャパンライフの経営状況を把握して「今回見逃すと、大変なことになりかねない」と認識しながら、突然方針を転換して処分を遅らせた理由についてただしました。
 消費者庁の担当者は、同庁の内部資料に「本件の特異性」「政治的背景にある余波を懸念」していたことが記されているにもかかわらず、「外からの介入があって処分をゆがめたことはない」などと強弁し続けました。
 ヒアリングでは、ジャパンライフの被害者からも聞き取りを行いました。東北地方のAさんは「桜を見る会」の招待状について、「(ジャパンライフの会合で)何回も何回もその映像が流されたのを確認している」と証言。安倍首相が山口氏との関係を否定していることについては「安倍さんの話が信用できない」と述べました。
 Bさんは「(ジャパンライフの)会合が毎月2、3回あります。その時には必ず『桜』に招待されましたと社員さんが案内し、『素晴らしいと』という声とともに拍手があがります。その雰囲気で、『安倍さんがバックについているんだったら大丈夫』とそこに参加した全ての人がそう思います」と当時の状況を具体的に話しました。

以上2019年12月3日付赤旗日刊紙より抜粋