公的病院の役割重要 医療3労組 国会要請行動で連帯挨拶
日本医労連、自治労連、全大協は4日、医療従事者の夜勤改善、大幅増員などを求める国会要請に取り組みました。
要請に先立つ集会で医労連の森田しのぶ委員長は、新型感染症対策で公的病院が果たす役割がより重要になっていると指摘。一律休校問題でも、医療現場の人員不足が問題になっていると述べ、「医療従事者を増やし『人間らしく生活できる賃金・労働条件』の獲得が、命を守り、健全な社会発展や景気の好循環を生む。現場の声を届けよう」と訴えました。
各団体から「統廃合の対象となっているある公的病院では、学校休校で混乱と怒りの声が上がるなか、『それでも診療は続けなければ』と院内に臨時の学童保育をつくり患者を受け入れている。統廃合ではなく、人員拡充こその声が寄せられた」(秋田県医労連)、「大学病院の看護師の勤務は月155時間だが、沖縄の米軍基地内の病院の看護師は79時間だ。安全・安心な医療のため、勤務時間の管理、年休取得を進めている」(全大協の沖縄代表)などの報告がありました。
医労連の森田進書記長は、増員・夜勤改善を求める請願署名は11万7417人分集まっていると報告。医師の勤務時間の特例に乗じて、1900時間の特別条項を結んでいる病院が出ているとして「医師数を増やして改善させよう」と訴えました。
日本共産党の畑野君枝、宮本徹、清水忠史の各衆院議員のほか、立民、国民、無所属の国会議員らが出席しあいさつしました。
以上2020年3月5日付赤旗日刊紙より抜粋