昨年来、改善を求めてきた、休校助成金がようやく、個人に直接給付へ

 田村憲久厚生労働相は9日の閣議後記者会見で、新型コロナウイルスによる小学校などの臨時休校に対応する助成金について、個人の申請に応じて直接給付できる仕組みを検討していることを明らかにしました。従来は子どもの世話をする従業員を有給で休ませた企業を支援する制度ですが、活用が進んでいませんでした。
 この制度は「小学校休業等対応助成金」で、支給上限は日額1万5000円。今回の見直しでは、仕事を休んだのに休業手当を受け取れない人が直接申請する休業支援金の制度を活用。昨年春の一斉休校も対象となる見通しです。
 田村氏は直接給付について、月内の関係閣僚会議で取りまとめる女性の非正規雇用労働者らの支援策に盛り込む考えも示しました。
 同助成金をめぐっては、企業が申請を拒むといった制度の「使い渋り」により、休校で仕事を休まざるをえない多くの保護者に支援が届かない実態があり、日本共産党は企業が協力しなくても保護者個人の申請を認めるよう求めてきました。

当事者の頑張り政府を動かした 宮本議員のコメント

 昨年、当事者のみなさんの切実な声を衆院厚生労働委員会などで取り上げ、また日本共産党国会議員団としても当事者のみなさんといっしょに厚労省への要請に取り組んできました。粘り強い当事者のみなさんの頑張りが政府を動かした成果だと思います。

以上2021年3月10日付赤旗日刊紙より抜粋