国民大運動実行委など国会行動 命・暮らし守ろう

 労働組合や業者団体など幅広い団体が協力して取り組んでいる定例国会行動が10日、衆院第2議員会館前で行われました。首都圏に緊急事態宣言が再延長されたもとで集まった約90人の参加者は、「菅義偉政権をめぐ疑惑の徹底追及と、悪法阻止のために声をあげていこう」とこぶしを上げました。
 主催者を代表して、全国商工団体連合会(全商連)常任理事の中山眞さんがあいさつ。デジタル改革関連法案をはじめ阻止しなければならない悪法が多数あると指摘。菅首相の息子による、総務省幹部の接待疑惑も明らかになるなど、菅政権に政治を任せることはできないと強調し、「市民と野党の共闘で政権交代を実現しよう」と呼びかけました。
 全国生活と健康を守る会連合会(全生連)事務局長の西野武さんが決意表明しました。生活保護基準の引き下げは違法だとたたかっていた訴訟で先月、大阪地裁が画期的な勝利判決を出したことを紹介。「コロナ禍によって、誰もが生活困窮の危険があり、生活保護制度がますます重要になっている」とのべ、引き続く裁判などへの支援と協力を訴えました。
 日本共産党の宮本徹衆院議員が国会情勢を報告。立憲民主党などと共同提出した来年度予算案の組み替え動議をはじめ、「国民の命と暮らしを守るため、野党は力を合わせていきます」と語り、総選挙で一緒に政治を変えようと訴えました。
 主催は、国民大運動実行委員会、安保破棄中央実行委員会、中央社会保障推進協議会です。

以上2021年3月11日付赤旗日刊紙より抜粋