20160225衆院予算第1分科会

2016年2月25日 衆議院予算委員会第1分科会提出資料 『特定整備路線の位置図ー1』
2016年2月25日 衆議院予算委員会第1分科会提出資料 『特定整備路線の位置図ー2』
2016年2月25日 衆議院予算委員会第1分科会提出資料 『会計検査院提出資料より』

日本共産党の宮本徹議員はこのほど開かれた衆院予算委員会分科会で、東京外環道の東名以南や、都が「延焼遮断帯」を名目に進める「特定整備路線」などの道路事業の問題点を取り上げ、河野太郎行革担当相らをただしました。
宮本氏は財務省の財政制度審議会が昨年6月の建議で、新規投資は「これまで以上に厳選すべき」だとしたことを指摘。特定整備路線の多くが70年前に都市計画されたもので、公園や大学の敷地を貫通するなど延焼遮断帯との名目にも疑問の声があがっていると示し、無理やり強行することがあってはならないと訴えました。
江島潔国土交通政務官は「理解と協力を得ながら進めることが重要」だと答えました。
国は社会資本整備総合交付金からこの事業費の55%を支出しますが、交付の際に事業の中身は吟味しないやり方になっています。
宮本氏は会計検査院の報告を示し、都の交付申請では添付が必要な事前評価書が提出されず、住民のチェックを受けるために重要な事前評価の公表もされていなかったと指摘。「瑕疵(かし)は明確。予算は凍結し再検討を」と求めました。
江島政務官は「これからは添付を要請する」、河野行革相は「国交省には、会計検査院の指摘に真摯(しんし)に対応してもらいたい」と答えました。

以上2016年3月20日付赤旗日刊紙より抜粋

 

≪第190回 衆院予算委員会第一分科会 2016年2月25日議事録≫

○小田原主査代理 次に、宮本徹君。
○宮本(徹)分科員 日本共産党の宮本徹です。
無駄をただすという面から、きょうは、特に公共事業について河野大臣と議論させていただきたいと思います。まず最初に、財務省に、財政制度審議会がこの間の建議で公共事業の新規投資について指摘している点について、簡潔に説明していただけるでしょうか。
○茶谷政府参考人 お答え申し上げます。昨年六月の財政制度等審議会の建議におきまして、公共事業部分につきましては、新規投資に当たっては、社会資本の整備水準の向上や将来の人口減少等を踏まえれば、我が国にとって必要とされる国際競争力強化や防災対策であっても、費用対効果を厳しく見極め、これまで以上に厳選すべきである。今後、高度成長期以降に急速に蓄積してきた膨大な社会資本の老朽化への対応が大きな課題となる。こうした「選択と集中」との考え方は、費用の増加が見込まれる社会資本の老朽化への対応に際しても徹底していく必要がある。等の指摘があったところでございます。
○宮本(徹)分科員 私は、財政審は、教育の問題とか間違っていることをよく言っていると思うんですけれども、公共事業の問題では非常にいい指摘をしていると思っています。人口減少等を踏まえて、新規投資は必要性を厳しく見きわめなきゃいけないということを言っているわけですけれども、この財政審の指摘について、河野大臣はどういうふうに認識をお持ちでしょうか。
○河野国務大臣 政府としては、国際競争力を強化する、あるいは防災等に資するインフラ整備、そうしたことについて、優先度あるいは時間軸を明確にしつつ、人口減少といった社会構造の変化を踏まえ、選択と集中のもと、長期的に効果が最大限発揮されるように取り組むようにしております。また、PFIその他、民間能力の活用を図っていくことも重要でございます。行政改革担当大臣といたしましては、事業レビューの中で、必要に応じてこうした事業も取り上げて検証の対象として、効果、効率性、透明性の向上を図り、国民の皆様に納めていただいた税金がしっかりと有効に無駄なく使われるように努めてまいりたいと思います。
○宮本(徹)分科員 具体的な新規の高速道路事業について、少しだけお伺いしたいんですけれども、税金投入で不採算の高速道路の建設というのが続いております。東京では、今、東京外環道、関越―東名間の工事、十六キロメートルの工事が行われています。市街地の地下を巨大トンネルを貫くということで、事業費も破格で一兆三千七百三十一億円。通行料金で採算はとれないので、そのうち税の負担が一兆円を超して、事業費の七五%が、都心の高速道路だけれども、税金でつくっているということになっております。ところが、この上、国交省は、この区間だけじゃなくて、今度は東名以南もつくろうという方向に向けて、二月十日に東京都と川崎市との協議会を発足させました。国交省にお伺いしますが、この区間のルート、事業費、建設費は誰が負担するのか、採算の見通しはどうなっているのか、教えてください。
○江島大臣政務官 まず、首都圏の三環状道路でありますけれども……(宮本(徹)分科員「いや、三環状道路はもう。短くお願いします、該当部分だけで」と呼ぶ)わかりました。かいつまんで申し上げますと、大変に渋滞が激しいということでありまして、特に事故も発生する等の課題がありますので、このような渋滞や事故等を解消するために、東京都と川崎市とともに、この外環道の東名高速―湾岸道路間の計画の具体化に向けた協議会が二月十日に設立をされたのは御案内のとおりでありますが、この協議会におきましては、今後、この計画の具体化に向けた検討の進め方について議論を進めていくということにしております。また、御質問でありましたこのルート、それから事業費等につきましては、まだ具体的には、現段階では定まっておりません。
○宮本(徹)分科員 この間、国交省のページを見ましても、外部に委託して、この東名以南についてもさまざまな調査研究、検討をしているようです。東名以南というのは二十キロメートルありますので、東名以北並みに事業費がかかるということで、単純に計算したら、一兆七千億円を超える事業ということになるわけですよね。財政審は、昨年の建議でこう言っております。道路事業について、近年は人口減少等に伴い、自動車交通量は全体的にピークアウトしている、今後の人口減少や既存のインフラ維持管理コストの増加などを踏まえ、新規投資の一層の重点化が必要であるというふうに言っているわけですよね。今つくっているものの維持だって大変な事態になっているわけですから、こういう視点でいえば、私は、およそつくれない道路だというふうに思いますが、この東名以南の外環道、財政審が指摘する点は踏まえて検討されているんでしょうか。
〔小田原主査代理退席、主査着席〕
○江島大臣政務官 今後、検討を進めていく中で適切に検討してまいりたいと思います。
○宮本(徹)分科員 今後という話ですね。始めるに当たって財政審の指摘を検討しているそぶりすらないわけですよね。採算のとれない道路づくりで借金の山をさらに大きくしていくというのは、本当に私、未来世代に無責任なことだと思いますので、河野大臣には、しっかりこの問題も調べていただきたいと思います。それで、きょうとりわけ伺いたいのが、社会資本整備総合交付金を使った東京都の特定整備路線についてです。きょうは、傍聴にも、この特定整備路線で家を削り取られる方々も見えていらっしゃいます。この社会資本整備交付金については、つい先日、会計検査院から、「社会資本整備総合交付金等による事業等の実施状況について」という報告書が出されたところです。この特定整備路線というのは、東京都の都市計画道路事業なんですけれども、二十八区間、約二十六キロメートルが対象で、名目は延焼遮断帯ということを言っているわけですけれども、七十年前の、東京が焼け野原だったときに、戦災復興計画の中で都市計画決定されて、ずっと七十年間塩漬けだったものがほとんどなんですね。それが、突然、四年前に、延焼遮断帯にするんだということで計画が持ち上がって、二〇二〇年度までにつくっちゃおうということで、大変強引なやり方で推し進めようとされております。これに対して、もう七十年たっていますから、そこのところには生活があるわけですよね。家もあるわけですよ。つい数年前に建て直したという家だってあるわけですよね。ですから、住民の皆さんから猛反発が今起きているわけです。国交省に対しても不服申し立てが四千二百六十二件起きています。裁判も起きております。この延焼遮断帯だという名目にも、非常に疑問の声が上がっております。きょう、配付資料で地図をつけさせていただきました。例えば、補助八十六号線赤羽西というのを見ていただければわかりますけれども、この区間の三分の一は公園を通るんですよ。公園というのは延焼遮断帯そのものなわけですよね。こういうところを通すという話にもなっています。それから、その下は、板橋大山と書いてありますけれども、大山ハッピーロード商店街のど真ん中を百メートルにわたってそぎ取る。ちなみに、ここの商店街は、経済産業省が「新・がんばる商店街七十七選」ということで、すばらしい商店街だということで選ばれたこともある有名な商店街ということになっています。これは、地図を見たら、ちょっとわかりにくいですけれども、実は東武東上線と平面で交差するんですよ、この道路は。ただでさえここの踏切はあかずの踏切として有名なところで、交通量がふえたら一層渋滞が増すということを言われています。それから、次のページを見てください。これは品川区の放射二号線です。この道路は、何と星薬科大学のキャンパスのほぼ中央を貫通して、大学のキャンパスを分断する。大学の設置基準では、薬学系学部には薬用植物園というものの設置が義務づけられておりますけれども、それを潰すものになっているわけであります。ですから、こういうものですから、大学もどうにかしてくれということで文科省に陳情も行かれて、馳大臣がお会いになったと聞いておりますが、これはどんな陳情内容だったのか、文科省、説明していただけるでしょうか。
○堂故大臣政務官 御指摘の件に関しましては、平成二十七年十二月二十一日に、馳文部科学大臣が、文部科学省においでになった星薬科大学の理事長、学長等と面会を行ったところであります。その際、星薬科大学側からは、東京都が計画している特定整備路線放射第二号線は、星薬科大学の構内中心部を貫通、分断することになり、安全面や環境面で懸念があること、現在、東京都に対して本計画の再検討や地下化、迂回の検討を求めていること等の話があったとお聞きしています。
○宮本(徹)分科員 そういう話なんですね。ちなみに、東京都に対しては与党の方が同席して申し入れも行ったというふうに伺っております。星薬科大学というのは百年を超える歴史を持っているところなんですね。ちなみに、創設者は作家の星新一さんのお父さんだそうですけれども、大学の存立にかかわる事態になっています。大体、延焼遮断帯ということを考えたら、大学はこんな広いキャンパスなんですから、文字どおり延焼遮断帯になっているわけですよね。交通ネットワークという点でいっても、大学のすぐ近くには幹線道路も通っているわけですよね。にもかかわらず、この七十年前の計画が突如とよみがえって、無理やりこれが二〇二〇年までということでつくられようとしているわけですね。こういう道路がキャンパスの真ん中を突き抜けてつくられるということは、大学の教育条件にとって好ましいことなんでしょうか。文科省はどうお考えでしょうか。
○堂故大臣政務官 大学のキャンパスについては、大学教育を行うにふさわしい環境が確保されるよう、大学設置基準等に基づき、必要な校地、校舎、設備、施設等を備えることが必要であります。一方、大学設置基準等を満たした上で具体的にどのようなキャンパスを整備するかについては、各大学がその教育理念や教育研究の分野、学生の状況等を勘案し決定すべきことであり、この件について、文部科学省としてのコメントは差し控えたいと存じます。
○宮本(徹)分科員 何か冷たい答弁ですね、大学が申し入れして馳大臣にも会っているのに。大学には教育上ふさわしい環境が求められて、大学設置基準で薬草園が必要となっているんだから、薬草園がなきゃいけない、そう言ってくれればいいだけなんですよ。それで、国交省にお伺いしますけれども、住民や大学などの意向を、無理やりこういう道路づくりを強行するということはあってはいけないと思いますけれども、どう考えているんですか。
○江島大臣政務官 まず、御指摘の東京都市計画幹線街路放射二号線という道路でありますけれども、木造住宅の密集地域の防災性を大きく向上させるための都市計画事業として、地元の品川区の意見を踏まえた上で、平成二十四年に特定整備路線として事業化することが決定をされたというふうに伺っております。当該区間に関しましては、都としては平成二十七年の一月に都市計画事業認可を取得しております。都は、整備に当たりまして、事業認可申請に先立って、まず、地域住民に対しての事業概要などを周知する説明会を開催しております。また、事業認可取得後には、関係権利者の生活再建を支援する相談窓口も現地に設置をしておりまして、さまざまな対応を行っているというふうに聞いております。今後、東京都が関係者の理解と協力を得ながら事業を進めるということが大変重要ではないかと思います。
○宮本(徹)分科員 だから、理解と協力を得ながら進めるのが重要と言って、理解も協力も得られていないから言っているわけですよ、私は。理解と協力を得られていないんだから問題だということを国交省は言わなきゃいけないんですよ。そのことが、まさに会計検査院の報告で指摘されている問題だというふうに思います。この問題は、東京都の責任だけにはできません。まず、そもそも事業認可をやっているのは国であります。大体、この国の事業認可の仕組みはおかしいんですよね。七十年前につくられた都市計画に適合しているかどうか、これだけなんですよね、見ているのは。こんな機械的なやり方は改めなきゃいけないと思います。そして、もう一つ問われるのは、国のお金の出し方ですよね。この特定整備路線は、事業費の総額は三千五百億円ですが、誰が出しているのか。五五%は国です。国の方が多いわけですよね。社会資本整備総合交付金から交付されるということになっております。この制度は、二〇一〇年に創設された、比較的新しい制度です。自治体が整備計画をつくって、これで一括して交付するということになっております。東京都の特定整備路線を含む整備計画はどういう名前のものかといいますと、きょう持ってきましたが、「高度な防災都市を構築し地域の暮らしを支える安全・安心な道路の整備」という計画です。これは、物すごい分厚い、たくさんの事業が一遍に入っています。七百三十八の事業がずらずらずらっと並んでいます。道路の新設もあれば、電線の共同化もあれば、道路標識もあれば、カラー舗装まで入っていて、これが一つの計画として、パッケージとして申請が出されて、国は一つ一つの事業の中身は見ていない、効果も見ていない。パッケージで見て判を押してお金をつけているということなんですよね。延焼遮断帯の効果だとか、そんなの何にもチェックしていないわけですよ。そこで、先日出された会計検査院の報告書について、会計検査院にお伺いしたいと思います。この社会資本整備交付金から出されているものについて、九百十四地方公共団体が作成した二千八百二十八の計画について、さまざまな角度から点検されております。配付した資料の次のページを見ていただきたいんですけれども、その点検のうち、特定整備路線が入っている東京都の計画のものをつけました。上が会計検査院の点検項目、丸印が会計検査院として問題だとチェックしたところです。特定整備路線を含む計画については五つも丸印が入っております。まず、丸印の真ん中あたりのところですか、「事前評価を実施していたもののうち国土交通大臣へ事前評価書を提出していなかったもの」、ここに丸がついております。国交省の通知によりますと、地方自治体は、整備計画を作成して大臣に提出する際は、事前評価を実施して整備計画に添付するということになっているわけですね。ところが、これが添付されていなかったということなんですね。添付されていないにもかかわらず、国土交通省は受領していたということになります。この事態については、検査院はどうお考えなんでしょうか。
○須藤会計検査院当局者 お答えいたします。会計検査院が二千八百二十八の整備計画を検査したところ、事前評価を実施したが事前評価書を提出していなかった事態が百八計画、また、事前評価を実施していなかった事態が百八十七計画あり、この結果、事前評価書が添付されていないにもかかわらず、国土交通省が確認せずに受領している事態が二百九十五計画見受けられました。そこで、会計検査院といたしましては、地方公共団体等が社会資本整備総合交付金事業等を適切に実施することができるよう、国土交通省において、地方公共団体等に対して支援、助言等を行う必要があると報告したところです。
○宮本(徹)分科員 国交省の側も大変問題だと思うんですよね。つけなきゃいけないものがついていないのに受領しちゃって、そして交付金を出している。この東京都の計画でいえば、会計検査院のチェックが入った後に、やっと平成二十七年七月に国土交通省へ提出したという経過になっているわけです。お金がついて何年もたった後ですよ、出さなきゃいけないものが出てきたのは。結局、この計画については、添付すべき事前評価書がなくてもノーチェックでお金を出していたことになるということであります。それから、この資料の丸印の三つ目のところを見ていただきたいんですけれども、「国土交通省が例示した検証事項の一部を検証していなかったもの」、ここにも丸がついております。国交省は、事前評価の項目について八項目例示しております。その八項目の中身を見ますと、円滑な事業執行の環境だとか地元の機運、こういうものが事前に検証すべきものだというふうに書いてあります。
検査院にちょっとお伺いしますけれども、事前評価の際、どういう検証が望ましいというふうにお考えなんでしょうか。
○須藤会計検査院当局者 お答えいたします。会計検査院といたしましては、事前評価において事業実施の確実性を検証するためには、国土交通省が例示した検証事項八項目、例えば、地域の課題への対応、あるいは整備計画の目標と事業内容の整合性などでありますが、これらの検証事項全てを検証することが望ましいと考えております。
○宮本(徹)分科員 つまり、検査院は、この八項目全てを検証することが望まれる、事業の確実な実施のためにも必要だと言っています。先ほど言ったとおり、八事項の中には地元の機運ということも入っているわけですよね。円滑な事業執行の環境ということも入っているわけですよ。ところが、この特定整備路線の、全部とは言いませんよ、幾つかについては、およそ円滑な事業執行の環境だとか地元の機運があるとは言えないわけですよね。異議申し立てが山のように出ている、大学からもやめてくれと言われている。住民の合意形成もできていないし、機運が盛り上がるどころか反発が広がっているということなわけですよ。検査院が望ましいというものについても、今回の東京都の計画についてはやられていないということであります。それから、もう一つお伺いします。丸印の一番右側、事前評価の結果について公表していなかったというところにも丸がついております。会計検査院にお伺いしますが、事前評価書の公表にはどういう意義があるというふうにお考えなんでしょうか。
○須藤会計検査院当局者 お答えいたします。事前評価を整備計画とあわせて公表することとなっているのは、地域住民等のチェック及び評価を受けるためであり、社会資本整備総合交付金等による事業等実施の重要な手続と考えております。
○宮本(徹)分科員 今お話ありましたように、住民のチェックを受けるために事前評価を公表しなきゃいけないというのが会計検査院の考えなんですよ。これが出されていなかったわけですから、住民のチェックの、住民が事前に見て意見を言う場もなかったということにもなるわけですね。ですから、極めて重大なところで、この東京都の特定整備路線の計画については手続上問題があったと言わざるを得ないというふうに思います。それ以外にも丸がついているところがあるわけですが、きょうは、時間の都合上、会計検査院からの紹介はここまでにさせていただきますけれども、重点計画との整合性も確認していないということになっています。それから、交付対象事業と評価指標の変化量との因果関係も明確になっていない、効果も明確じゃない、そういうところにも丸がついているのがこの事業なんですね。そして、財政審の建議でも、この社会資本整備総合交付金は問題視されております。事業評価がちゃんと行われていないだとか、こういう指摘がされているわけですよね。今紹介してきましたけれども、特定整備路線という事業は大変いろいろな問題があります。会計検査院も指摘しています。財政審も指摘しています。中身は一切吟味しないで、丼でお金をどんどんどんどんノーチェックでつけてきた、そのことによって住民が苦しめられる事態が今起きております。河野大臣にお伺いしたいと思いますが、こうした交付金の交付のあり方というのは問題じゃないですか。
○河野国務大臣 今御指摘いただきました社会資本整備総合交付金につきましては、もう既に会計検査院から指摘が行われているわけでございますので、行革担当大臣としては出る幕がありませんで、指摘を受けた国土交通省において、まずこれらの指摘について真摯に対応していただくべきものと思っております。
○宮本(徹)分科員 出る幕がないというのでは、きょう議論する意味がないわけですよね。国土交通省がちゃんと対応するのかという問題があるんですよ。任せちゃうわけですか、行革担当大臣としては。
○河野国務大臣 もうこれは既に会計検査院が指摘をしているわけですから、国土交通省がきちんと対応するか否かにかかっているわけでございますので、これはもう国交省の対応を注視していく以外にはないと思っております。
○宮本(徹)分科員 では、まずは注視ということで、対応をとられなかったら河野大臣にも動いていただきたいというふうに思います。国交省の問題点も、いろいろ会計検査院の報告では指摘されておりますが、この会計検査院の指摘を国交省自身はどう受けとめられているんですか。
○江島大臣政務官 この社会資本整備総合交付金でありますけれども、これは本当に地方にとって自由度が高い、創意工夫を生かせる交付金として平成二十二年度に創設されました。私も首長をしておりましたので、非常にこういうのはありがたいなと。まさに全国の自治体が待ち望んでいた制度であります。ただし、やはり、自主的、主体的に検証した結果を記載する、いわゆる事前評価書を添付することとされているのが条件でありまして、また、今回は、この会計検査院の指摘を通じて、事前評価なしの整備計画を国交省が受領しているという事態があった、これは事実でございます。今後は、国交省としては、この事前評価書の提出について確認を、今までも本当はするべきだったと思っておりますし、これから遅まきながら、まず、事前評価書が未添付の整備計画に関しましては速やかに提出をするよう、関係の地方公共団体に対して通知を既に出しております。また、今後も、本来の趣旨であります社会資本整備総合交付金の自由度というものはなるべく尊重しながら、適切な支援、そして助言等を進めてまいりたいと思います。
○宮本(徹)分科員 いやいや、受領も大変問題なんですけれども、それ以外にも会計検査院はたくさんのことを指摘しているわけですから、やはり交付金は国民の税金ですからね。自治体の自由度が高いお金の出し方であるんだけれども、点検すべきところはやはりちゃんと点検しなきゃいけないですよ、国が。そういうことをやらないとだめだという認識を持たなきゃいけないと思いますよ。ちなみに、この特定整備路線については、手続の瑕疵というのが明確なわけです。会計検査院の指摘でも明確です。間違っていたということを今国土交通省の方からもお話がありました。ですから、これについてはこのまま新年度の予算をつけるわけにいかないと思いますよ。進行中の事業については、手続に瑕疵があったんだから、まず凍結して、白紙に戻して再検討しなきゃいけないんじゃないですか。
○江島大臣政務官 しっかりと、これからきちんとその添付を要請していくということは先ほど申し上げたとおりでありますけれども、最初の、今の時点で、なかったものを全て凍結しなければいけないというふうには考えておりません。
○宮本(徹)分科員 極めて問題ですよ。河野大臣、こんな姿勢でいいんですか。
○河野国務大臣 会計検査院の指摘に対して、国土交通省には真摯に対応してもらいたいと思います。
○宮本(徹)分科員 今の態度は真摯とはとても思えないですよ。手続に瑕疵があった、瑕疵があったことを認めながら、そのまま、なかったことにはできないから進めていくと。まず一旦凍結して、住民の機運はないとはっきりしたわけですよ。検証事項をやっていなくてそのまま進めるなんて、そんな無責任な話はないじゃないですか。どうするんですか。
○江島大臣政務官 重ねて申し上げますが、指摘の点に関しましては、本来のこの制度の趣旨に沿った運用がされていなかったというのは、これは事実でありますが、一方で、この事前評価の結果の添付というものが交付の絶対条件とまではされてはいないというふうに考えています。ですから、交付金の返還の必要はないというふうに考えておりますけれども、現時点においての未添付の計画に関しては、また結果の提出をこれから求めてまいりたいと思います。
○宮本(徹)分科員 まず、一旦事業はとめるべきですよ。問題があったと会計検査院の指摘が出ているわけですから。住民の中に機運があるのかと、ここで会計検査院に言われたような問題についてもう一回検証しなさいということを東京都に言うべきじゃないですか。
○江島大臣政務官 国交省といたしましては、これは、整備計画に対しまして、必要性、熟度をよく勘案した上で、予算の範囲内で支援をしてまいりたいというふうに考えています。
○宮本(徹)分科員 何を言っているんですか。だって、何も見ずにお金を今までつけてきたということは会計検査院が指摘しているわけでしょう。必要性だとか何だとか考えてつけているわけじゃないじゃないですか、今まで。ですから、時間が来ましたからここで終わりにしなければいけませんけれども、会計検査院の指摘を真摯に受けとめていただきたいということを河野大臣も繰り返しおっしゃっていますので、本当に真剣に受けとめていただいて、一旦この道路は凍結して、このお金がつく過程がどうだったのかというのを再検証するということを求めて、河野大臣も注視していくときょうおっしゃっていただきましたから、それがやられるのかとぜひ注視していただきたいというふうに思います。裁判も起きています、異議申し立ても起きています。よろしくお願いを申し上げまして、私の質問を終わります。
○平沢主査 これにて宮本徹君の質疑は終了いたしました。