第205回臨時国会開会 総選挙19日告示・31日投票 政権交代の最大の推進力は日本共産党躍進

 臨時国会が4日、召集され、衆参両院の本会議の首相指名選挙で、自民党の岸田文雄総裁が首相に選出されました。日本共産党は、市民連合と野党4党首が合意した共通政策や、立憲民主党との党首会談で合意した政権協力と首相指名選挙での協力要請にもとづき、立民の枝野幸男代表に投票しました。日本共産党の志位和夫委員長は国会議員団総会のあいさつで、総選挙は、政権交代を実現して新しい政権をつくる党の歴史上初めての挑戦だと強調。その最大の推進力は日本共産党の躍進だとし、「わが党の先駆的政策を縦横に訴えぬき、『比例は共産党』の大波を起こそう」と呼びかけました。会期は14日までの11日間です。岸田氏は14日に衆院を解散し、「19日公示―31日投開票」で行う意向を固め、与党幹部に伝えました。

 志位氏は、総裁選での岸田氏の発言や執行部人事をみると、「政治の中身でも体制の面でも『安倍・菅直系政治』というほかありません」と指摘し、「日本の政治を変えるには、政権交代を実現し、新しい政権をつくることが必要です」と強調。臨時国会の論戦では、日本共産党の積極的提案を明らかにしながら、「岸田新体制の政治姿勢の問題点を徹底的に究明していく」と決意を表明しました。
 その上で、志位氏は市民連合と野党4党首が合意した野党共通政策と、共産と立民の党首会談での政権協力の合意について報告し、「党の99年の歴史で、政権協力の合意を得て、総選挙をたたかうことは初めてです」と意義を強調。「二つの合意によって総選挙をたたかう共闘の基本的態勢がつくられました。この合意を国民に広く伝え、日本の政治を変える選挙にしていきましょう」と呼びかけました。
 さらに志位氏は、「比例を軸に」を中心にすえて総選挙をたたかうとして、三つの角度に留意してとりくみを進めたいと訴えました。
 第一は、日本共産党の先駆的政策を訴えぬくことです。志位氏は、これまで発表してきた気候危機、経済、ジェンダーの三つの政策に対して、先駆的提案だという強い共感が広がっていると強調。「先駆性の源には綱領路線があります。ここに深い確信を持ち、政策を縦横に語りぬき、『比例は共産党』の大波を起こしましょう」と力を込めました。
 第二は、政権交代を実現するうえでも、新しい政権の前進をさせるうえでも、その最大の推進力は日本共産党の躍進だと訴えぬくことです。志位氏は、政権交代の実現には、「共産党自身が比例代表で大躍進することが絶対に必要です」と強調。さらに「新しい政権が共通政策を実行に移し、前進するためには、それを支える強大な党国会議員団が必要です」として、「日本の前途は共産党の躍進にかかっている」と訴えました。
 第三は、日本共産党の綱領、歴史、理念の魅力を語りぬくことです。志位氏は、共産党へのデマ攻撃に対して、他の野党や市民から抗議と連帯の声が上がったことをあげ、「攻撃は今後も激しくなることが予想されるが、わが党の本当の姿を語りぬくとともに、民主主義を守る連帯の力で打ち破ろう」と訴え。さらに、共産党への関心や期待が広がるとともに、理念問題でのさまざまな疑問も寄せられるとして、「党の魅力を存分に語り、『比例は共産党』を広げぬこう」と呼びかけました。
 最後に志位氏は、10月19日に公示、31日に投開票との報道を受け、「一日一日が勝敗を分ける歴史的局面に入った」として、「公示日までに日本共産党躍進の確かな流れをつくり、総選挙で日本を変える素晴らしい結果をつかむために全力で頑張りぬこう」と訴えました。 

以上2021年10月5日付赤旗日刊紙より抜粋