戦没者の遺骨問題 意見交換会に同席 

 8月5日(金)、沖縄戦遺骨収集ボランティア・ガマフヤー、戦没者遺骨を家族のもとへ連絡会などによる「戦没者の遺骨問題意見交換会」が行われました。
 宮本徹議員は、沖縄戦遺骨のDNA鑑定や、太平洋地域の遺族からの鑑定募集事業の進捗、韓国人遺族のDNA鑑定に関する、厚生労働省・外務省との意見交換会に同席しました。意見交換会には、遺骨が返ってこない韓国遺族の方もzoomで参加しました。

以下2022年8月6日付赤旗日刊紙より抜粋

 ガマフヤーの具志堅隆松代表は、遺骨問題はアジア・太平洋戦争の犠牲者に「日本人としてどう向き合うかが問われている」と発言。沖縄南部の地には幾万もの戦没者の血と肉が混じっており、計画は「非人道的であり、戦没者を冒とくするものだ」と訴えました。
沖縄戦で祖父を亡くした米本わか子さんは「単なる土砂ではない。私の祖父はごみではない。人間だ。遺骨は遺族のもので、国のものではない」と声を震わせました。
 防衛省の担当者は「土砂の調達先は現時点で確定していない」「今後検討する」と答えるにとどまりました。
 具志堅さんは、防衛省の回答は「埋め立て計画をつくったのは防衛省だが、土砂の調達先を決めるのは受注業者だという」ものであり「ひきょうだ」と批判。「遺族の声を無視するな」と訴えました。
 厚生労働省との意見交換では、戦没者の遺骨のDNA鑑定を早急に進めるように求めました。
 「戦没者の遺骨収集の推進に関する法律」(2016年4月施行)は、戦没者の遺骨収集を進めるため、政府は基本的な計画を策定しなければならないと規定しています。
 意見交換会には日本共産党、立憲民主党、参院会派「沖縄の風」の国会議員も出席。日本共産党からは赤嶺政賢、宮本徹両衆院議員、井上哲士、仁比聡平両参院議員が参加しました。