「子どもたちにもう1人保育士を!」実行委員会メンバーと懇談 保護者・園長「災害避難も困難」
「子どもたちにもう1人保育士を!」全国保護者実行委員会と同全国実行委員会が23日、衆院第2議員会館で田村智子委員長ら日本共産党国会議員と懇談しました。
保護者の岩狭匡志さんが、1万4000人を超えたアンケートの概要と政策提言について解説。都内から0歳児と参加した保護者は「園庭で30人もの子どもの世話をしていると、保育士さんは忙しくて誰が迎えに来ているかなど、認識できません。保育士さんに話しかけて、園での様子を聞くのが難しい」と、人手が足りない保育園に預ける不安を語りました。
都内の保育園園長・吉田陽子さんは「今の配置基準では、地震が来た時に1歳児クラスは3人を抱えて走って逃げなくてはいけません。無理があるので給食室から応援に行こうと話し合っていますが、実際に地震が来たら給食室では火を止めるのに必死になるので助けにいくのは困難。子どもの命を守るためには配置基準を見直し、賃金を上げて保育士を大幅に増やすしかありません」と訴えました。
党からは他に、宮本徹、本村伸子両衆院議員、井上哲士、吉良よし子両参院議員と、梅村さえこ党子どもの権利委員会責任者(衆院北関東比例予定候補)が参加。田村氏は「みなさんの実態調査を踏まえた提言は、国会質問でも大きな力になり、国を動かしました。子どもの成長発達を保障するために、どんな保育体制にするべきか、今後も議論を広げていきたい」と決意を述べました。
以上2024年1月24日付赤旗日刊紙より抜粋