全国パーキンソン病友の会 先進医療求め集会 署名11万届ける
国の指定難病で、手足の震えや筋肉が硬くなるなどの症状が出るパーキンソン病の患者と家族らが11日、先進的な医療の推進などを求め参院議員会館で集会を開き、150人が参加しました。
主催は「全国パーキンソン病友の会」。世界パーキンソンデーに合わせて開かれました。代表理事の西﨑昭吉さんは、国会議員に対し「パーキンソン病をはじめ、難病の原因解明、治療がさらにできるよう努力を」と求めました。
集会後には、同病の治療研究支援と、医療制度等の改善を求める請願署名計約11万人分を、各党の国会議員に届けました。
集会では当事者の2人が発言。北海道の山下道生さんは「発症後5年を過ぎたあたりから動作が鈍くなるなどの変化が出てきた。安全のため、自転車やクルマは運転しなくなった」と話し、日常生活に支障が出ているとしました。
千葉県の赤松美香さんは「患者が望むのは、完治してそれ以上は薬を飲む必要がなくなることだ」と強調。完治のための薬が早く実現できるように「患者として、国会に請願する、国民に発信していくなどの活動に取り組みたい」と述べました。
与野党国会議員が参加し、日本共産党からは、倉林明子副委員長・参院議員、宮本徹衆院議員が出席しました。倉林氏は「署名が届くことは国会論戦の力になる」、宮本氏は「医療費助成制度の拡大が必要だ」とそれぞれあいさつしました。
以上2024年4月12日付赤旗日刊紙より抜粋